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高すぎて「結婚できない」 中国各地の結納金

2013年06月16日

【新唐人2013年6月16日付ニュース】最近中国のミニブログでは、中国各地域の結納金額を表記した“全国結納マップ”が話題を呼んでいます。最も高額な結納が必要な上海では、少なくとも10万元、日本円でおよそ160万円の現金のほか、住居も用意しなければならないそうです。河南省の結納も安くはなく、最低額は6万元。多くのネットユーザーは“結婚できない”と溜息をついています。

 

この結納マップは、中国各地に住む300人以上に対し、電話や電子メールで調査したデータをもとに作成されたそうです。準備しなければならない金額別に100万元、50万元、10万元、1万元と0元の区域に区分けしています。

 

この中で、上海の男性が最も高い100万元区域で、河南省が6万元から。重慶市だけ0元区域に属しています。

 

しかし多くのネットユーザーらは、発表された金額が低すぎると指摘。ある安徽省のユーザーによると、自分の区域の結納金は最低6万元。高ければ10万元と養老保険、医療保険に住宅積立金も必要だそうです。

 

また江蘇省のネットユーザーは、結納金は18万元からとコメント。多くのユーザーは“結婚できない”と溜息をついています。

 

上海の陳情者 談蘭英さん

「少なくとも50万元必要です。車や住居は男性が買わなければなりません。今 男性が妻を娶ることは非常に困難です。上海には結婚できない。男性が非常に多いです。住居に手が届きません」

 

結納マップをアップした会社の企画部の副部長によると、自分の周りにいる若者は何年も交際しているのに、最終的に結納金問題で別れてしまう人が多いそうです。このマップを制作したのは皆に“愛情は尊いもので、金銭に打ち負かされるものではない”と知って欲しいからだと説明しました。

 

深セン当代社会観察研究所 劉開明所長

「これ(結納のせいで結婚がダメになる)は間違いなくあります。でも普遍的な現象ではないと思います。今は昔と違い、両親が同意しなければ、2人は家を出て、出稼ぎに行き、一緒に暮らします。それから生まれた子供を連れて帰る。この様な状況も多いです」

劉所長は、結婚の幸せは結納の金額で決まるものではなく、夫婦が互いの気持ちを思いやる努力が出来るかどうかによって決まるものだと指摘しています。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

 

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/06/07/a910712.html(中国語)

(翻訳/赤平 編集/坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)

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